ここが変だよ!WEB小説~面白ポイントからツッコミまで~

なろう系を始めとしたWEB小説について書くブログ

ラノベ市場は変わったのか?~"大人向けになった"は真実か~

というわけで、今回は表題の通り

ライトノベルの読者層について触れていこうと思う。

ちなみに文庫本かそうではないか、ライト文芸は小説かラノベかなどの細かい点は無視する。そういったものは専門家にお願いしたいことである。

 

 

1.ラノベはもはや「大人のコンテンツ」?

さて、そもそもラノベは「大人向けになった」のか?

それとも、単に「読み手の年齢が上がった」のか?

という問題があるが、ここは考察と議論と偏見の余地がたっぷりとあるだろう。

 

例えば、東洋経済オンライン「意外と知らない「ライトノベル」ブームの現在 いったい誰が、何を読んでいるのか 」(2018.3)では、以下のように述べられている。

  • 10代よりも、20~30代に支持されていると見られる作品は少なくない
  • 社会人へ成長してもライトノベルが読まれていることを示している
  • もはや、ライトノベルは10代の若者だけのものではない

「学生から社会人へと成長してもライトノベルが読まれている」ことから読み取れるのは、10代の頃にラノベにハマった人が大人になっても読み続けているのでは?ということである。とてもシンプルな話、読者の高齢化である。

別に「大人向け」の内容だから読んでいるのではない。好みが変化していないといえる。

この結果を以ってして、「だから最近のラノベは大人向けだ!」とは言えない。10代の若者だけのものではなくなったことは確かだろうが、それだけでは若者の車離れならぬ若者のラノベ離れ、つまり単なる読者の高齢化である。

 

次に、リアルサウンドの記事「ラノベ市場、この10年で読者層はどう変わった? 「大人が楽しめる」作品への変遷をたどる」(2020.11)を見てみよう。

  • 2000年代以前、売れていたラノベ作品は少年少女が登場する物語
  • 性や暴力描写は少年マンガと同等に抑えられていた
  • 書籍化されたWEB小説の読者が30代から40代であることも珍しくなかった
  • ラノベのセオリーからは外れた年齢層の主人公が出てきた
  • セオリーから外れた年齢層の主人公でもヒットするようになってきた

こちらも正直なところ、10代の頃にラノベにハマった人が大人になっても読み続けているのでは?ということは言える。

ただ、2018年の記事と異なるのは、「主人公の年齢が上がっていること」に着目している点である。

つまり、10代のときにラノベを読んでいた人が大人になっても読んでいるだけであれば、「主人公は少年少女」で良いはずなのだ。好みが変わっているのでは?ということである。

では、どうして主人公は少年少女から大人に変わってしまったのか。

それは恐らく、読み手が大人になったことで感情移入しやすい主人公の年齢層が上がったのではないだろうか。

10代のときは20代が大人に見えたものだ。

26歳? もうオッサンじゃん!!!みたいなものである。恐ろしい世代だ

確かに中学生から見た26歳の社会人は立派な大人である。しかし、26歳になってしまえば分かるだろうが、存外20代なんて赤ちゃんと大差ない思っていたほど"大人"ではない場合がある。

36歳を見れば大人だと感じ、16歳を見れば若いと感じる。

3歳児が0歳児を見て「赤ちゃん!」と言っていると、君だって赤ちゃんだろ……という気持ちになるのと同じような気がする。

上はいつまでも上、下はいつまでも下。当然のことである。

10代の頃に大人だと思っていた20代。しかし自分が20代になれば、途端に30代が大人だと感じるだろう。「自分はもう大人だ!」などと思っていた10代の頃を振り返ると、まだまだ青臭かったな、なんて感じるかもしれない。

 

つまり、ラノベが大人向けになった!とはまだ言えない。

 

ただ、大人と呼ばれる年齢層の人間がラノベを読んでいるということはいえるだろう。

 

 

2.本当に「最近になって」ラノベは大人のものになってきたのか?

さて、「1」で取り上げた記事を見てくれた人は分かると思うが、これらは何となく1990年代・2000年代・2010年代で分かれているような書き方をされているように読み取れる。

そりゃ1990年代に子どもなら2010年代で大人になっている。だからこそ、「読者の高齢化では?」という話になるのだ。

 

日刊SPA!の記事「【ライトノベル市場】主な購買層は30代男性 」(2013.2)では、タイトルの通り「主な購買層は30代男性」と結論づけている。2013年時点で、だ。

既に10年前の話であり、2024年現在で彼らは40代男性になっているはずだろう。

 

では、現在は40代男性が一番ラノベを読んでいるのか?

(購買層と読者層では微妙に異なるため、比較対象とするのは多少乱暴ではある)

ということで軽く調べてみた。

mag.app-liv.jp

あった。調査結果があった。手間が省けた。有難い。

サンプル数は1,970人で、男性978人女性992人と大きな差はない。

年代についても、下記の通りでそもそも特定の年齢層が多いやんけ!ということではなさそうだ。


  ◇年齢
  15~19歳:330人
  20~29歳:333人
  30~39歳:330人
  40~49歳:318人
  50~59歳:329人
  60~69歳:330人

男性100人に聞いて女性には10人にしか聞いていないからそもそも意味がないデータやんけ!ということもなく、10代にはほとんど調査をかけてないデータだなということもなさそうなので、こちらのデータを活用させていただくとしよう。

 

男女・年代別 ライトノベルを読んだことがあるか

出典:ラノベ利用実態調査 20代の支持が高い 人気ジャンルは恋愛・ミステリー 読むなら紙より電子が過半数 -Appliv TOPICS

 

こうしてみると、ボリュームは10代20代にありそうな雰囲気ではあるが、「読んだことがあるか?」という質問なのがミソだろう。一度読んだことがある程度であっても、読み続けている場合であっても、買っている場合も買っていない場合も、『YES』と答えることができるのだ。

次に、「わからない」と答えている数もそれなりにあることから、「そもそもこれってラノベなの?」と思って読んでいる説も浮上する。『重厚なファンタジーラノベと呼ばない(しかしラノベ枠で出版されている)』という場合もあるから、このあたりは大変ややこしい。

ともあれ、今回は「ラノベは大人のものになっているか?」という視点のため、ここでは10代20代は無視する。すると、53.33%が読んだことがあると回答している30代男性がトップ、次いで40代男性の45.10%が続いている。

ここから、「30代・40代の男性がラノベを読んでいる」ことは確かだと言える。

つまり10年前の2013年時点で言われていた通り、30代男性が中心だという話に信ぴょう性が出てくるのである。当時30代の男性が今の40代なのだから。

 

次に注目したいのは、30代女性37.58%・50代男性38.41%・60代男性35.76%と並んでいることだろう。年齢が上がるにつれて、「ラノベを読んだことがある」と答えた割合は減っているが、50代以上の男性は30代女性と同程度に読んだ経験があると言っている。

ここから、「女性より男性の方がラノベを読むのでは?」という仮説が生まれた。

男性の方が好むかどうかはまた別の調査を見ないと分からないため、ここでは仮説として一旦置いておく。検証がめんどくさい。

 

 

3.では、「ラノベ市場」は変わったのか?

ここまでの情報を整理してみる。

  • 30代40代の男性がラノベを読んでいる
  • 2013年時点でラノベの購買層は30代男性がトップだった
  • ラノベ主人公に、10代だけではなく20代も出てきた
  • 10代20代の若者が読んでいないわけではない

以上を見て結論を出すとすれば、

ラノベは今や中高生だけのものではなく、大人まで楽しめるコンテンツ」ということではないだろうか。

ラノベは、小説ほど敷居が高くなく、気軽な娯楽として楽しみやすいのではないだろうか。

また、アニメ化やコミカライズ化された作品の原作を読もうとしてラノベに辿り着く場合も想定できるため、そういう意味では間口が広いとも考えられる。

 

つまり、ラノベ市場は変わったのだ。

それは単純な読者の高齢化ではない。

かつて10代の若者向けだったジャンルから成長して、10代から40代まで楽しめるコンテンツになってきた、といえるだろう。

 

 

<おまけ>

関連して興味深い論文があったため、ここで紹介する。

大衆向けになってるのか?とそう思ったあなたは、是非ちらりとでも読んでみるといいかもしれない。

大衆メディアとしてのライトノベルの存在意

 

なろうは果たして「女性向け」となってしまったのか②

1.ランキングの調査方法

さて、昨年9月に「なろうは果たして「女性向け」となってしまったのか」という記事を書いた。

yoshi-kei9090.hateblo.jp

既に4ヶ月が過ぎ去ろうとしていることにも、

2024年1月が半分終わることにも驚愕している。

話を戻そう。

前回は、詩とエッセイ以外のジャンルで女性向けと判断できる作品は、42.8%だった。では、今月はどうだろうかとふと思ったため、自分の好奇心を満たすために調査してみた。

 

1.ランキングの調査方法

ランキングの確認方法は前回と同じ。今回も全件を確認しているとさすがに頭がおかしくなってしまうため、条件は以下の通りとした。また、特定作品の宣伝などを行う意図はないため、作品タイトルは伏せて集計結果だけを掲載する。こちらも前回と同様である。手抜きではない。

  • 各ランキングの「月間」で比較する
  • 各ランキングにおける「1位~10位」を対象とする
  • タイトル・あらすじから判断できる主人公または主役級の人物で判断
  • 悪役令嬢モノ、女性が主役の恋愛モノ(婚約破棄、偽装結婚含む)は女性向けとして定義
  • TSモノは元々の性別で判断(元の人格が残っていると判断できる場合)

 

2.月間ランキングBEST300

結果:聖女×2、ご令嬢×3、婚約モノ×2、伯爵夫人、侍女、婚約破棄

という結果になった。未だに根強い「婚約破棄」だが、「愛されました・婚約しました」も並んできている。そして、例に漏れずご令嬢と聖女さまが強い。伯爵夫人はほぼご令嬢モノと見なしているが、夫人なので別枠とした。

女性向けほぼ100%としか言いようがない。

いいや、この結果だけでは分からない。分からないということで、もう少し見てみることにしよう。

 

3.ジャンル別月間ランキング

異世界(恋愛):女性向け90%、男性向け10%

やはり強いのは「令嬢」「聖女」あたりである。そして、それらと「婚約」が絡んでくるのが、もはや定番となっている。「婚約」が破棄されるか、求婚されて繋がるのかは分かれるところだが、ぶっちゃけ属性は同じである。その分かれ道で個性を出すべきだろう。

1作品のみ男性主人公のものだったが、それでも聖女さまから求婚されてという流れのため、属性的にはあまり違いはなさそうである。

現代(恋愛):男性向け100%

前回に引き続き「美少女に」「俺だけが」という鉄板ネタが多い。やはり受けが良いのだろう。自分だけを見てくれる天使のような美少女というのは、男にとって永遠の夢であり理想なのである。というわけで、「俺に注目する美少女」という属性は外せない。

ハイファンタジー:男性向け80%、女性向け20%

「おっさん」「幼女」「聖女」あたりがキャラクターとしてはブームのようだ。ついでに「スキル(ギフト)授かり系」と「追放」がまだ強い。やや女性向けかと思われる作品も発見したが、男は幼女も好き男性向けかどうかは読まないと分からないところである。

ローファンタジー:男性向け100%

このあたりは男性向けが強いようだ。ヒロインの属性に聖女なり令嬢なりは出てくるが、だからといって女性向けの展開ではないだろう。そういえば、最近はあまりハーレムモノがランキングを埋め尽くすこともないが、みんな一途になってしまったのだろうか。

純文学:男性向け80%、女性向け20%

前回よりも分かりやすくなっていたように思う。ところで、可愛らしい娘よりも醜い娘や身代わりを嫁がせようとするパターンは漫画広告でもよく見る気がする。

ヒューマンドラマ:女性向け90%、男性向け10%

前回同様、ヒューマンドラマとして結婚など恋愛の要素が強く、そもそも「人間関係はヒューマンドラマである」とした場合、何でもありなジャンルでもある。今回の確認では、ほとんどご令嬢モノという結果になった。相変わらずの人気である。

歴史:男性向としたけ80%、女性向け20%

前回のようなタイムトリップというよりは、「〇〇が(歴史上の人物)××だったら」「歴史上の人物になったら」というパターンになっていた。歴史ジャンルが実は一番流行りが変わりやすいのかもしれない。これは、なかなか大きな発見である。たぶん。

推理:女性向け100%

推理モノは現在アニメ化している作品がトップを走っており、その影響なのか完全女性向けに支配されていた。宮廷モノ、悪役令嬢モノが多く、むしろ二強となっている印象である。

ホラー:女性向け40%、男性向け60%

意味が違う怖さが混ざっている気もするが、きちんといわゆる「心霊モノ」も組み込まれていた。カクヨムから書籍化した例のホラーや間取り図の件など、ちょっとしたブームになりやすいホラージャンル。小説とは相性が悪いなどと一部SNSで言われていたこともあったが、未だに読み物として人気のジャンルだと思われる。

アクション:男性向け100%

前回「アクションモノは男性のものだ!とまでは言わないが、結果的に男性向けが多いという結果となった」と記載したが、完全に男性向けとなっていた。仮説が立証されたような気分である。とはいえ、ニチアサが好きな女性も多く、アクション俳優の人気で考えると「男性向けを好む女性向け」もあるかもしれない。主に顔ファンかもしれないが

コメディ-:女性向け60%、男性向け40%

聖女と悪役令嬢の多いこと多いこと。やはりどうにも根強い人気があるのだろうと思わせられる。男性主人公であったとしても、ヒロインや周辺のキャラクターがその属性を持っている場合が多そうだ。

VR:女性向け30%、男性向け70%

一部設定資料としての読み物が入っていたが、男性向け作品の設定まとめのため男性向けに分類した。こちらは前回は半々だったが、男性向けが上回る結果となった。

宇宙:男性向け100%

こちらも引き続き男性向けが占めていた。特にこのジャンルに限らないが、しれっとNTRモノが入っていることが多いようだが、それも流行りなのだろうか。昔は特殊性癖扱いだったような気もするが、なかなか気軽に寝取れる読めるようになったようだ。

空想科学:男性向け80%、女性向け20%

ところで「百合」は女性向けか男性向けか、どちらなのだろうか。男の娘ジャンルと似たような解釈が発生するような気がする。百合は主に男性向けだと思われるが、男の娘は男性向けの場合もあるが女性向けとしてBL扱いの場合もある。迂闊にどちら向けとは言えなさそうな気がしてきたので、あまり触りたくない、いや、有識者に判断は委ねたい。

パニック:男性向け100%

前回はVRとゾンビの二極化という結果が出ていたが、今回はゾンビが強かった。やはりパニックモノとなれば、ゾンビ。ゾンビといえばパニックものなのだろう。パンデミックモノだったとしても、ただの感染症よりはゾンビモノの方が話を広げやすそうな印象があるため、ゾンビの強さは仕方がないのかもしれない。

童話:女性向け80%、男性向け10%、他10%

前回は「ドラゴン」絡みの話が多く見られたが、今回は「夢食い(バク)」が食い込んでいた。確かに童話っぽさある。ちょっとした流行の機微を見るためにちょうど良いジャンルなのかもしれない。

詩:他100%

前回同様、ジャンルの傾向上、主人公がハッキリとしない、明確なストーリーのない作品が多いことから「他」に分類した。

エッセイ:他100%

上記に同じく。

その他:女性向け40%、男性向け60%

他ジャンルに女性向けが移動したのか、こちらは男性向けが多い結果となった。そもそも「その他」ジャンルの使いどころは難しいため、特定ジャンルで埋もれそうな場合の避難所になっている可能性を考えれば妥当ともいえる。

 

 

今回、女性向けと判断できる作品は39.4%となった。

もしかして男性主人公の女性向け作品が爆増した可能性も否めないが、意外と前回よりも下がったという結果になった。

定点観察をすれば何か傾向が見えそうな気がする。

ついでに、もっと深く中身を見てから分類をすれば結果は変わるだろうが、面倒くさいのでそのうち気が向けば何かしたいところである。

なろうは果たして「女性向け」となってしまったのか①

さて、最近の小説家になろうは女性のものになってしまった、という話を聞いたことがあるだろうか。少し前からそのような話が出ていたことをふと思い出したため、真実は如何に、と思って検索しようとしたのだが、

 

検索サジェストから漂う不穏な空気が既にすさまじい。

ちなみに現時点(2023/9/20 0時)の検索結果は以下の通りである。

 

もうこちらのリンクなり何なりを紹介するだけにして、記事では扱わなくてもいいのではなかろうかという気持ちにさせてくれるこの並び。

しかし、それでは単純に検索の手間を省くだけの記事になってしまうため、ここからはリンク先の内容やSNSの反応をまとめる――などという、まとめブログや5chまとめ垂れ流しyoutubeのようなやり方ではなく、個人の独断と偏見のもとできちんと考察していくことにしよう。

 

1.ランキングの調査方法

まずはランキングを確認してみようと思う。本当にランキング入りしている作品が、女性向けばかりになっているかどうか、である。さすがに全件を確認していると頭がおかしくなってしまうため、条件は以下の通りとした。なお、真偽のほどが不透明になってしまうが特定作品の宣伝などを行う意図はないため、作品タイトルは伏せ、集計結果だけを掲載する。

  • 各ランキングの「月間」で比較する
  • 各ランキングにおける「1位~10位」を対象とする
  • タイトル・あらすじから判断できる主人公または主役級の人物で判断
  • 悪役令嬢モノ、女性が主役の恋愛モノ(婚約破棄、偽装結婚含む)は女性向けとして定義
  • TSモノは元々の性別で判断(元の人格が残っていると判断できる場合)

 

2.月間ランキングBEST300

結果:悪役令嬢、転生者♂×2、没落令嬢、子爵令嬢、伯爵令嬢、王女×2、聖女、悪役令嬢

というわけで、ほぼご令嬢が占めている結果となった。既に女性向け80%であり、検証開始1分で結論が出たようなものだが、もう少し見てみよう。

 

3.ジャンル別月間ランキング

異世界(恋愛):女性向け100%

これはもはや言わずもがなである。「溺愛」パターンが多いことから、「私だけを愛してほしい」の路線なのだろうということが窺える。

現代(恋愛):男性向け100%

「美少女に」「俺だけが」という鉄板ネタが多数見受けられた。やはり男としては「俺に注目する美少女」という属性は外せないのだろう。

ハイファンタジー:男性向け90%

「おっさん」と呼ばれる主人公がちらほら出ている。書き手がそのくらいの年齢なのか、それとも若年層的に「やる気ないけど実はできるオッサン」が人気なのだろうか。

ローファンタジー:男性向け80%

ここにきて、TS百合は果たして百合として認定していいのか問題が出てきた。見た目だけはそうなのだろう。ひとまず男性向けとしておく。これは男の娘問題でも同様である。

純文学:男性向け50%、女性向け30%、他20%

男女双方が主役、あるいは不明の作品があることは純文学ならではの特徴かもしれない。ある意味でバランスが良く、明確に男性向けの傾向があるとは言えないが、便宜上の分類で当てはめた。

ヒューマンドラマ:女性向け70%、男性向け20%、他10%

ここにくると短編が多くなってくるため、一時的な傾向だろうとは思われる。また、ヒューマンドラマとして結婚関連の話も入っており、恋愛の要素が強いものもあったことから、このジャンル自体が絶妙な立ち位置だと思われる。

歴史:男性向け80%、女性向け20%

学生やリーマンが戦国時代にタイムスリップ!という流れはよく見る。メインが歴史である以上、強いて女性向けとは思えないものの恋愛が絡む女性主人公の場合は便宜上は女性向けとする。

推理:女性向け90%、男性向け10%

意外にも現代社会ではなく宮廷モノが多く、主に侍女やメイドといった従者側の立場で推理する流れが目立つ。

ホラー:女性向け60%、男性向け30%、他10%

意外だが、確認時点ではホラーと恋愛、という組み合わせが多いようだった。完全に余談だが、男性主人公は「最愛の彼女がバケモノだった」パターンが多いが、女性主人公は「バケモノが最愛の彼になる」というパターンが多い気がする。

アクション:男性向け80%、女性向け20%

アクションモノは男性のものだ!とまでは言わないが、結果的に男性向けが多いという結果となった。

コメディ:女性向け70%、男性向け30%

何はともあれ、女性主人公がほぼ全て「〇〇令嬢」だった。伯爵令嬢から悪役令嬢まで、とにかく令嬢とつければ良いと言わんばかりに令嬢祭りである。確かに共通認識が出来上がっているため、導入もさくっと行えて良いには違いない。

VR:女性向け50%、男性向け50%

生き物ではないものが主役のものがあったものの、キーワードが「男主人公」だったため、そちらで分類した。SFジャンルはよく衰退している、本来のSFではないという意見を見るが、少なくとも現在のランキングを見る限りはVRMMOがメインとなっているため、言わんとしていることは理解できる。わざわざVRで別枠にしているのがその理由かどうかは不明だが、サイエンスファンタジーを求めている場合は難しいところだろう。

宇宙:男性向け100%

SFジャンルの一環だが、ほとんどがゲームの話、あるいはそれに付随する話のようだった。こちらもVR同様、サイエンスファンタジーとしての古き良きを求める場合は少しズレが生じる恐れが高い気がする。とはいえ、VRと合わせて時代の流れも感じられるところではあった。

空想科学:男性向け100%

書籍化作品がほとんどを占めていた。他のランキングよりもその傾向が強く見えたことから、固定ファンの存在が見え隠れしているように思える。

パニック:男性向け70%、他20%、女性向け10%

こちらは、VRとゾンビの二極化だった。しれっと異世界モノが入り込んでいるため、SFというジャンルで見ると絶妙なバランスに見える。

童話:女性向け60%、男性向け20%、他20%

流行りなのかそういう傾向があるのか、とにかく「ドラゴン」絡みの話が多く見られた。確かに童話に出てくる生き物かつFT設定にも耐えうる存在としては適しているように思える。

詩:他100%

ジャンルの傾向上、主人公がハッキリとしない、明確なストーリーない作品が多いことから「他」に分類とした。

エッセイ:他100%

上記に同じく。

その他:女性向け80%、男性向け20%

異世界モノ、悪役令嬢モノが目立つ。分類に迷った結果というよりは、埋もれ防止なのではないか。ともあれ、女性向けのものが男性向けを大幅に上回った。

 

 

詩とエッセイ以外のジャンルで女性向けと判断できる作品は、42.8%となった。前月分と比較しなければ何ともいえないところではあるものの、今まで主流が男性向けの作品であった場合は、「増えつつある」という印象を持ったとしてもおかしくないのではないだろうか。

実際にランキングを確認していると、「〇〇令嬢」「婚約/結婚」「溺愛」といった文言があらすじ・キーワード共に散見され、女性向け作品が多いという印象を受けた。

ぶっちゃけ

令嬢多いな 女性向けが多いと感じたことは確かである。

 

 

4.結論

ランキングにおける女性向け作品は42.8%であり、半数近くを占めている状態であった。

「増えている」かどうかについては比較ができていないため、不明だが、そう感じるだけの理由は確かにあるといえる。あと、ランキング調査は恐ろしく面倒くさい。

 

次回は別視点から確認できればと思う。

WEB小説:ご令嬢の結婚あるある②

さて、いつぞや「WEB小説:ご令嬢の結婚あるある①」でも触れたが、ご令嬢の結婚に関するあるあるは割と多く散らばっている。前回は、主にご令嬢と結婚相手との関係性や結婚の流れから眺めてみたが、今回は「ご令嬢その人」に関するあるあるを見ていこうと思う。

yoshi-kei9090.hateblo.jp

 

 

1.「悪女」にされがち

まずまずよく見かける設定としては、主人公たるご令嬢が「悪女」とされているパターンである。それも単なる性悪女というわけではない。めっちゃ男好き、男癖が悪いというものが多い。これにより、「こんな女……」と侮蔑していたり、まともに話を聞こうとしなかったり、という結婚相手側のひどい態度の裏付けができる。大抵は噂話が発端なのに全然身辺調査しねぇのか?という気持ちは確かにある。

そこはそれ。ご令嬢モノあるあるである。婚約破棄時のイジメ行為やら浮気行為やら然り、裏付けは取らないのが貴族の嗜みなのだろう。

そんな女でも政略結婚で仕方ないんだというポーズで始まり、というお決まりのパターンであっても、ご令嬢側はレパートリーが豊富だ。「私に無関心なら趣味を楽しめるな!?」と生き生きするパターン、「ああ、どうしてこんなことに」と嘆くパターン、「いいの、私は。仕方ないもの」と諦めているパターン。いずれにしても、最終的には愛される方に回ることが多いため、テンプレ展開の場合は安心感がある。

 

2.なんやかんやで誤解は解ける

最後の最後までご令嬢が誤解されたままでバッドエンド……ということもないわけではないのだろうが、おおよそ人気が出るのは「きちんと誤解が解け、ふたりの距離が縮まる」パターンではないだろうか。結婚相手側が気付いても言わずにいるせいで、ご令嬢が誤解されたままだと誤認するというややこしい誤解のループに陥る場合もあるにはあるが、その場合はご令嬢が現在の生活を満喫していることが多い。

メンタルが強い。

誤解の解け方自体は、ざっくりまとめると以下の通りである。

①「一緒に過ごすうちに疑問を持ち、自ら調べた」

②「性行為を仕掛けたら、本当は経験がないと判明した」

③「悪い噂を流した者やらご令嬢をいじめている相手を知り、真実を知る」

 

①については、最初から身辺調査をきちんとしていればいいのでは?という気持ちもあるが、所詮は女に興味がない男だったという設定であれば意味が分からないでもない。例えば、「贅沢三昧と聞いていたが、なぜか手が荒れているな……?」など、王侯貴族かつ男性としてはなかなか珍しい着眼点を持っている場合もあって面白い部分でもある。これがバカなら、汚いな、くらいで終わりそうなものである。

②については、R18系になってしまうが大抵「男遊びが激しい女だから」という理由で手荒に扱って後悔するところまでセットだったり、実は経験がないのだと気づいて手を出せなくなったりと分岐はあるものの、割とそこで仲が深まったり距離が縮まったりする一イベントになりやすい。相手の女が男好きだからって手荒にしちゃいかんぞ。とは思うのだが、好きな相手にめちゃくちゃにされたい!という女性作家の願望であれば何も言うことはないのである。

③については、ある意味では正統派だろう。真実を知り、後悔を経て、懺悔の気持ちと共に悪役を断罪してハッピーエンド。シンプルに正攻法である。分かりやすいからこそ、そこに至るまでのステップでどう魅せるのかが作家の腕の見せどころになりそうだ。

 

3.実は実家でひどい目に遭っていた

これは妾腹であったり、異母姉妹であったり、目や髪の色・スキルなどで差別されていたり、理由はさまざまだが「ご令嬢の実家こそが敵」というパターンである。

姉妹で扱いに格差がある程度ならまだしも、使用人として扱われていましたという展開もよく見るものである。その点はもう古典的であり、いっそシンデレラだと思えば分かりやすい。

それでもご令嬢は真っ直ぐに育っている。あるいは、そのためにひどく卑屈になってしまっている。もしくは、そのせいで心を深く痛めている──ということだが、それは結婚相手によって癒される、または結婚相手を癒すための特性になるため、いずれにしても必要な悪役であるといえる。

ざまぁ展開とも呼ばれる「スカッとモノ」でも、姉妹のいずれかに仕返しをする類の話はちらほら見られるため、需要はあるのだろう。読み手は主に主役であるご令嬢に感情移入するのだから、当然といえば当然である。

 

4.本当は大層美しい

とにかく主役である以上は美しいのである。

と、一言で終わらせるのもあれだが、そうとしか言いようがない。

地味な見た目であっても少し手を入れてやれば、もう絶世の美女!

ひどい格好をしているが美しく着飾れば誰もが振り返る魔性の女!

素顔を隠し続けていたが、その下には目を瞠るほど美しい顔が……!

──と、どのパターンでもそれほど大差ない。主役は常に美しくなければならない。その美しさの基準をどこに置くか、というだけの話である。中にはご令嬢の心の清らかさや優しさを描写しているものもあるが、例えばチビでブサイクで貧乳で……なんてパターンはない。チビや貧乳くらいはあるだろうが、ブサイクはないと断言してもいいくらいにないのではないだろうか。作中でブサイク扱いされている場合、例えば髪を染めればいいだけ(例:赤毛は可愛くないという価値観)など、お手軽変身マジックが発生する。

どう取り繕ってもドレスが似合わず、誰が見てもブサイクだが、それでも結婚相手に愛されるパターンはあまり見られない。

なお、ここでは世間的に恐れられている種族のご令嬢について、その容姿ごと受け入れるという場合は含まない。だってそれはもう性癖だもん。白雪姫の王子が、遺体であるからこそ彼女を引き取ろうとしたようなものである。

 

5.恋愛についてはド素人である

恋愛初心者どころか、そもそも入門編にすら触れたことがないパターンも多い。初恋くらいはしたことがあるものの、告白した・されたことはないという段階だ。

これはご令嬢の性格パターンは問わず、基本的に「恋愛? 死ぬほど経験してますわ。何でもお聞きになってくださいませ」ということはない。手が触れた程度でもドキドキするような甘酸っぱい思春期真っ盛り少女か、他の男とは違う……心がときめくのはあなただけ!な大人の女に分かれる気がする。

何なら「男の人を異性として意識したことないですね!!」くらい、もう清廉潔白というよりはまだ幼児だろくらいまっさらなパターンもある。

 

 

さて、今まで触れてきた内容は個人の全く適当な感想でしかない。ここに当てはまったからといって良いだとか悪いだとかいうものではない。肝心なのは、どういう経緯を経てどうなっていくのかという物語の流れと、それを描き切ること、そしてそのための描写である。

「あるあるw」「それわかるw」くらいのテンションでお楽しみいただきたい。

創作界隈あるある:「1点評価」と「ブクマ外し」問題

これはWEB小説に限らないが、一時期Pixivにおいて『1点爆撃』という行為が荒らしとして扱われていたように、創作界隈においてブックマークことブクマと評価点の取り扱いには注意が必要だ。
ブクマ外しなんてひどい! 1点評価は嫌がらせだ!
という声は、割とよく聞くものである。

dic.pixiv.net

 

1点評価の入力は悪なのか

さて、「1点評価」問題だが、これはあえて「最低点数である1点」をつけることによって、評価の平均点を下げる行為である。また、商品レビューなどにおいては、「こういうところが残念だったので、☆1です」「腹が立つので☆1です」など、不満を訴える手段として低評価をつけることもある。レビュー・評価をしなければ0点で済むのだが、わざわざ低評価をつけることで相手に、あるいは周囲に訴えているといえる。

余談だが、筆者はハズレ商品を買った場合にはその商品に割く時間が勿体ないため、レビューや評価は行わない。ただ、レビューの体験談自体は参考にしているため、どういった理由で低評価をつけているのかはよく見ているタイプである
 
「低評価=嫌がらせ」としている評価者もいれば、作者もいることだろう。
(厳密には作品の評価とレビューは異なるが、この場合は大雑把に似たようなものとして取り扱う)
そのため、ブクマを外された、低評価をつけられたことで悲しい思いをしている人もいるかもしれない。何なら、それで筆を折ったという人や、嫌になって投稿しなくなった、投稿の頻度が落ちたという人を見かけたこともある。
 
だが、少し待ってほしい。冷静になってほしい。
それってそんなに重要なことか?
真面目な人には申し訳ないが、多くの評価者はそんなに大層なことを考えて評価をつけていないだろう。
 
「1点の評価点は悪なのか」については、そう考えることもできる。というだけである。
1点は1点であるという考え方であれば、特に何もない。
ここで「1点しかない!」「これは嫌がらせだ!!」となる人は、おそらく「満点入れて然るべき」と、頭のどこかで考えているのではないだろうか。実はそんなことはないのである。
もちろん、嫌がらせ行為として使う人もいるだろう。だが、そんな嫌がらせ目的で点数を入れるような相手を気にする必要など何処にもない。なぜなら、そいつは「1点は嫌がらせだ」と考え、人に不快感を与えるためだけに頑張って評価点を入れているだけの人間だ。同じ土俵に立つ必要はない。
「1点は1点、評価点をゲットしてラッキー」くらいのメンタルでいいのではないだろうか。
 

評価は本当に正当なのか

さて、ここでひとつ思い出してほしい。アンケートで「はい」「いいえ」「どちらでもない」の場合、「どちらでもない」を選びがちという話がある。(「どちらでもない」という選択肢は中立的尺度といい、本当に「どちらでもない」のか、「いいえ寄りのどちらでもない」なのか、はい寄りのどちらでもない」なのか分からず分析が面倒くさい上に回答が集中しがちだが、このあたりは興味があれば各自で調べてほしい)
 
A:"普通"に面白かったから☆5つけよー
B:"普通"に面白かったから☆3にしとこー
 
これはどちらも有り得る話なのである。
双方の満足度はそれほど違わない。だが、結果が異なってくる。
Aは面白いものには、最高点をつけるタイプだとする。基本的に☆5しかつけないタイプなのかもしれない。
Bは単純に「面白かった」から、5点満点で真ん中にある点数をつけたに過ぎない。すごくお気に入りのものには☆5をつけるタイプかもしれない。
AもBも作品には同程度の満足感を得ているが、評価点のつけ方が異なるのだ。
 
もう、これだけ見て「評価点なんてしょうもねえな」ということが分かるかもしれない。
 
分からない人も分かる人も、商品レビューを思い出してほしい。
 
「商品はまだ届いていませんが、期待を込めて☆5です!」
「配達員さんの態度が悪かったので、☆1です」
「まだ使っていないので効果は分かりませんが、発送が早かったので☆5!」
「欲しかった匂いを間違えたので、☆1にします」
「プレゼントして喜ばれたので、☆5です」
 
こういったレビューを、一度くらい見たことがないだろうか。
期待を込められても困るし、配達員の態度は商品には関係ないし、効果が分かってから評価するべきだし、間違えて買ったのはお前のせいだし、プレゼントについては使用感が分からないんだけどな……という気持ちにならないだろうか。
さて、何が言いたいかというと、
評価なんて適当なんだよ!!
ということである。
評価者は別にそれが仕事というわけでもない。何の義務もない。責任もない。
同じ評価基準というわけでもない。
中には低評価を嫌がらせ目的でつけている人もいるだろう。
しかし、きちんと考えた結果として低評価をつける人もいるだろう。
そして、評価点をつけることで「読んでいるぞ、期待しているぞ」と伝えたい人もいるだろう。
もしくは、好みではない作品だったという意味で低評価をつけてバイバイしている人もいるかもしれない。
だが、そんなことは第三者には分からない。
分かるはずがない。
ならば、気にしたところで無意味なのだ。
 

ブクマ外しという行為

ブクマ外しも同様である。
特に意味はない。何となく外しただけだ。
作者のことが嫌いになったとか、作品が嫌いになったとか、そういう場合もあるだろうが、大抵の場合は大した意味などないだろう。
なぜか。
だって、ブックマークをつけている人はそれが重大なことだなんて、わざわざ意識していないのである。
オンラインショップで買い物をするとき、「何となく」お気に入り登録にして、やっぱり買わないなーとか、考えたけどいらないなーと、なったことはないだろうか。
商品には何の変化もない。変わったのは、ブクマをつけた側の判断だけである。
そりゃもう大層吟味してお気に入り登録をして、そうしてしまったからにはカートに入れますよ!?という人もいるだろう。
だが、何となくという人もいる。その何となくという行動に意味などない。
何となく飽きたとか、何となく読まなくなったとか、何ならアカウントごと消したとか。
そういう理由が普通に有り得るのだ。
だからこそ、言いたい。
ブクマ外しで悩むの馬鹿馬鹿しくない?
読者側はもちろん応援の意味でブクマをする人もいる。だが、そうではない人もいる。どういう意図でそのようにしたのか分からない上に正解だって確認のしようもないのだ。
そんなことに対して悩むだけ意味がない。そこに悩むのであれば、創作に意識を向けた方がよほど建設的である。
 

まとめ

作者に言いたいことは、あなたの作品を一番大切に想っているのはあなた自身であるということである。だからこそ、評価やブクマで傷つくのかもしれないが、そんな必要は全くない。
そして、そんな適当な評価者に、何となくで行われた行為で、大切な作品を削除したり放り出したりする必要も全くない。
そうは言ってもランキングに乗る作品は評価・ブクマがっつりあるじゃん!
と、思うかもしれない。
読まれない作品なんて、いつまでも書いていられないよ!
と、思うかもしれない。
多くの人の目に触れたことで、評価・ブクマが行われ、それによってランキング入りすることはある。それはランキングの制度やシステムとして当然のことであり、多くの投稿サイトではそうなっている。
だが、ここで言いたいのは
低評価やブクマ外しに大それた意味など皆無だということだ。
そんなしょうもないことで傷ついたり嫌になったり作品を投げたり人を恨んだりしないでほしいというだけである。

コンテスト情報「カクヨム」

カクヨムの6月開始コンテスト情報を記載

 

 

 

第1回 カクヨム短歌・俳句コンテスト

▼スケジュール

 受付期間:2023年6月1日(木)〜 2023年7月10日(月)
 結果発表:2023年9月25日(月)

▼募集部門
 短歌の部

 ①一首部門:「5・7・5・7・7」
 ②二十首連作部門:「連作」となる二十首
 俳句の部
 ①一句部門:定型・季語の有無は不問
 ②二十句連作部門:「連作」となる二十句

▼賞・賞金
 大賞(各部門1名):図書カードネットギフト2万円分
 佳作(各部門若干名):Amazon ギフトカード5,000円分

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第2回 G’sこえけん音声化短編コンテスト

▼スケジュール

 受付期間: 2023年6月23日(金)〜2023年8月31日(水)
 読者選考: 2022年6月23日(金)〜2023年9月15日(金)
 中間発表: 2023年11月予定
 最終発表: 2024年1月予定

▼条件
 10,000字以上、20,000字以下

▼募集部門
 ①「ASMR」
 ②「ボイスドラマ」

▼賞・賞金
 ①ASMR大賞(1名):賞金10万円
 ②SMR優秀賞/ボイスドラマ優秀賞(若干名):賞金1万円
 ③特別審査員賞(1名):井澤詩織の直筆サイン色紙
 ④読者特別賞(若干名):G’こえけんオリジナルグッズ

kakuyomu.jp

公式自主企画 百合小説

▼スケジュール

 受付期間: 2023年6月23日(金)~2023年7月31日(月)
 最終発表: 2023年12月予定

▼条件
 10,000字以内(6,000字推奨)

 ※2023年6月23日以降に更新された作品

▼募集部門
 ①「ライトノベル百合部門」

 ②「文芸百合部門」

▼賞・賞金
 百合カフェアンカーグッズ 豪華4点セット
 ①マグカップ

 ②缶バッジ×2

 ③しおり

 ④オリジナル同人誌「あんかー百合川柳 2023」

kakuyomu.jp

6月開始:コンテスト情報

 

新しく告知された分も見つけたため、ざっくりと今月開催のコンテスト情報を一覧にまとめた。

 

コンテスト名 サイト名 開始日 終了日
第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト カクヨム 2023/6/1 2023/7/10
推し活応援月間キャンペーン カクヨム 2023/6/1 2023/6/30
短歌俳句ではじめてのカクヨムキャンペーン カクヨム 2023/6/1 2023/6/7
お題企画#わたしの習慣 note 2023/6/1 2023/6/30
第2回ショートストーリーコンテスト ノベルバ 2023/6/2 2023/7/14
異世界・中華・和ベスト相棒小説大賞 pixiv 2023/6/2 2023/9/24
#創作大賞感想 企画 note 2023/6/5 2023/7/24
執筆応援キャンペーン 推し/お気に入り/応援 エブリスタ 2023/6/5 2023/8/6
小説企画 執筆応援プロジェクト~青春~ pixiv 2023/6/6 2023/7/31
夏の夜の怪談コンテスト2023 ノベルアップ+ 2023/6/16 2023/8/31
第2回G’sこえけん音声化短編コンテスト カクヨム 2023/6/23 2023/8/31
公式自主企画 百合小説 カクヨム 2023/6/23 2023/7/31