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創作界隈あるある:「1点評価」と「ブクマ外し」問題

これはWEB小説に限らないが、一時期Pixivにおいて『1点爆撃』という行為が荒らしとして扱われていたように、創作界隈においてブックマークことブクマと評価点の取り扱いには注意が必要だ。
ブクマ外しなんてひどい! 1点評価は嫌がらせだ!
という声は、割とよく聞くものである。

dic.pixiv.net

 

1点評価の入力は悪なのか

さて、「1点評価」問題だが、これはあえて「最低点数である1点」をつけることによって、評価の平均点を下げる行為である。また、商品レビューなどにおいては、「こういうところが残念だったので、☆1です」「腹が立つので☆1です」など、不満を訴える手段として低評価をつけることもある。レビュー・評価をしなければ0点で済むのだが、わざわざ低評価をつけることで相手に、あるいは周囲に訴えているといえる。

余談だが、筆者はハズレ商品を買った場合にはその商品に割く時間が勿体ないため、レビューや評価は行わない。ただ、レビューの体験談自体は参考にしているため、どういった理由で低評価をつけているのかはよく見ているタイプである
 
「低評価=嫌がらせ」としている評価者もいれば、作者もいることだろう。
(厳密には作品の評価とレビューは異なるが、この場合は大雑把に似たようなものとして取り扱う)
そのため、ブクマを外された、低評価をつけられたことで悲しい思いをしている人もいるかもしれない。何なら、それで筆を折ったという人や、嫌になって投稿しなくなった、投稿の頻度が落ちたという人を見かけたこともある。
 
だが、少し待ってほしい。冷静になってほしい。
それってそんなに重要なことか?
真面目な人には申し訳ないが、多くの評価者はそんなに大層なことを考えて評価をつけていないだろう。
 
「1点の評価点は悪なのか」については、そう考えることもできる。というだけである。
1点は1点であるという考え方であれば、特に何もない。
ここで「1点しかない!」「これは嫌がらせだ!!」となる人は、おそらく「満点入れて然るべき」と、頭のどこかで考えているのではないだろうか。実はそんなことはないのである。
もちろん、嫌がらせ行為として使う人もいるだろう。だが、そんな嫌がらせ目的で点数を入れるような相手を気にする必要など何処にもない。なぜなら、そいつは「1点は嫌がらせだ」と考え、人に不快感を与えるためだけに頑張って評価点を入れているだけの人間だ。同じ土俵に立つ必要はない。
「1点は1点、評価点をゲットしてラッキー」くらいのメンタルでいいのではないだろうか。
 

評価は本当に正当なのか

さて、ここでひとつ思い出してほしい。アンケートで「はい」「いいえ」「どちらでもない」の場合、「どちらでもない」を選びがちという話がある。(「どちらでもない」という選択肢は中立的尺度といい、本当に「どちらでもない」のか、「いいえ寄りのどちらでもない」なのか、はい寄りのどちらでもない」なのか分からず分析が面倒くさい上に回答が集中しがちだが、このあたりは興味があれば各自で調べてほしい)
 
A:"普通"に面白かったから☆5つけよー
B:"普通"に面白かったから☆3にしとこー
 
これはどちらも有り得る話なのである。
双方の満足度はそれほど違わない。だが、結果が異なってくる。
Aは面白いものには、最高点をつけるタイプだとする。基本的に☆5しかつけないタイプなのかもしれない。
Bは単純に「面白かった」から、5点満点で真ん中にある点数をつけたに過ぎない。すごくお気に入りのものには☆5をつけるタイプかもしれない。
AもBも作品には同程度の満足感を得ているが、評価点のつけ方が異なるのだ。
 
もう、これだけ見て「評価点なんてしょうもねえな」ということが分かるかもしれない。
 
分からない人も分かる人も、商品レビューを思い出してほしい。
 
「商品はまだ届いていませんが、期待を込めて☆5です!」
「配達員さんの態度が悪かったので、☆1です」
「まだ使っていないので効果は分かりませんが、発送が早かったので☆5!」
「欲しかった匂いを間違えたので、☆1にします」
「プレゼントして喜ばれたので、☆5です」
 
こういったレビューを、一度くらい見たことがないだろうか。
期待を込められても困るし、配達員の態度は商品には関係ないし、効果が分かってから評価するべきだし、間違えて買ったのはお前のせいだし、プレゼントについては使用感が分からないんだけどな……という気持ちにならないだろうか。
さて、何が言いたいかというと、
評価なんて適当なんだよ!!
ということである。
評価者は別にそれが仕事というわけでもない。何の義務もない。責任もない。
同じ評価基準というわけでもない。
中には低評価を嫌がらせ目的でつけている人もいるだろう。
しかし、きちんと考えた結果として低評価をつける人もいるだろう。
そして、評価点をつけることで「読んでいるぞ、期待しているぞ」と伝えたい人もいるだろう。
もしくは、好みではない作品だったという意味で低評価をつけてバイバイしている人もいるかもしれない。
だが、そんなことは第三者には分からない。
分かるはずがない。
ならば、気にしたところで無意味なのだ。
 

ブクマ外しという行為

ブクマ外しも同様である。
特に意味はない。何となく外しただけだ。
作者のことが嫌いになったとか、作品が嫌いになったとか、そういう場合もあるだろうが、大抵の場合は大した意味などないだろう。
なぜか。
だって、ブックマークをつけている人はそれが重大なことだなんて、わざわざ意識していないのである。
オンラインショップで買い物をするとき、「何となく」お気に入り登録にして、やっぱり買わないなーとか、考えたけどいらないなーと、なったことはないだろうか。
商品には何の変化もない。変わったのは、ブクマをつけた側の判断だけである。
そりゃもう大層吟味してお気に入り登録をして、そうしてしまったからにはカートに入れますよ!?という人もいるだろう。
だが、何となくという人もいる。その何となくという行動に意味などない。
何となく飽きたとか、何となく読まなくなったとか、何ならアカウントごと消したとか。
そういう理由が普通に有り得るのだ。
だからこそ、言いたい。
ブクマ外しで悩むの馬鹿馬鹿しくない?
読者側はもちろん応援の意味でブクマをする人もいる。だが、そうではない人もいる。どういう意図でそのようにしたのか分からない上に正解だって確認のしようもないのだ。
そんなことに対して悩むだけ意味がない。そこに悩むのであれば、創作に意識を向けた方がよほど建設的である。
 

まとめ

作者に言いたいことは、あなたの作品を一番大切に想っているのはあなた自身であるということである。だからこそ、評価やブクマで傷つくのかもしれないが、そんな必要は全くない。
そして、そんな適当な評価者に、何となくで行われた行為で、大切な作品を削除したり放り出したりする必要も全くない。
そうは言ってもランキングに乗る作品は評価・ブクマがっつりあるじゃん!
と、思うかもしれない。
読まれない作品なんて、いつまでも書いていられないよ!
と、思うかもしれない。
多くの人の目に触れたことで、評価・ブクマが行われ、それによってランキング入りすることはある。それはランキングの制度やシステムとして当然のことであり、多くの投稿サイトではそうなっている。
だが、ここで言いたいのは
低評価やブクマ外しに大それた意味など皆無だということだ。
そんなしょうもないことで傷ついたり嫌になったり作品を投げたり人を恨んだりしないでほしいというだけである。